金剛屑石

アマチュアシンガー・ライター・絵本パフォーマー「金色の女将」の徒然なブログ。絵本についてはこちらに特化したブログあり。http://blog.livedoor.jp/sophia727/

イマドキのガキ


昨日のワタクシと息子2号の会話をご覧下さい。
ー寒いので背中を丸めている2号に
私「ウルトラマン(初代)みたいだね」
2「こう?(とさらにウルトラマンのポーズをする)」
−さすがに私の教育が行き届いている(笑)
私「そのウルトラマンの中の人(すでに「中の人」というのは我が家では定着)はウルトラセブンでアマギ隊員になってたんだよ」
2「アマリ隊員?」
私「ちがう、アマギ隊員、最終回でゴース星人の捕虜になってしまってね。ダンは一年間に渡る戦いで心身共に疲れ果てていたんだけど、最後の力をふりしぼってゴース星人の前線基地に突入するの。そのとき、アンヌに止められるんだけど」
2「アンヌ?」
私「ダンって宇宙人のくせに地球人に恋人がいたのね。で、止めるアンヌにダンはついに「自分は地球人じゃない、ウルトラセブンなんだ」ってコクるんだけど、アンヌは健気にも「ダンはダンにかわりないじゃない、たとえウルトラセブンでも」って言うのよ〜いい女よねぇ〜」
2「で?」
私「でもダンがセブンに変身しようとするときに我慢できずにアンヌは『行かないで!』ってすがりつくんだけど、『アマギ隊員がピンチなんだよ!』っていってアンヌを振り払って変身してとんでいってしまったのね。アンヌはそのあと、他の隊員に『セブンは本当はダンなのよ!』って言うんだけどね。ママが泣けるのはそのあと戦ってるセブンに対してみんな「ダン」っていうのよ……ううう…」
2「セブンは勝ったの?」
私「勝ったんだけど、生死不明、行方不明になってしまったの、それでお話は終わってしまったんだよね……」
2「へえ、じゃあ そ の 続 き は 映 画 ?」
……んなわけないじゃん……
どうもイマドキのガキは「続きは映画」「もうひとつのお話は映画」というのに身も心も浸りきってますね(爆)
そんなことをいったら「帰りマン」だって「タロウ」だって「V3」だって「タイガーセブン」だって「続きは映画?」になってしまうぞ〜


しかたないので「ウルトラマンレオ」のウリーのお話までしてあげる。
このときはアンヌは最後迄自分がアンヌであることを否定したけど・・・
「それも続きはないの?」
続きがないことはないけど、「太陽エネルギー作戦」でアラシが隊長になったお話とか……
「もうひとつのお話」なら「私が愛したウルトラセブン」とか……


いや、でも、普通に昔話をしてあげるように、親が子供に昔のヒーロー番組のお話をする日がくるとはね。
50年前には誰が想像したでしょう。
もっとも近い、視覚を刺激するものといえば紙芝居でしょうが、紙芝居をみた子供が大きくなって親になり、そのお話をきかせるものなのかなあって思うし。
そーいえば円谷のファンコレに似たようなことが描いてあったような。
ウルトラは現代の奇譚だとかなんとか。押し入れにしまいこんでいるので確認できませんが、でもこのときは私が高校のときだったから20数年前。
はっきりいってピンとこなかったのよね。
30年近くたって、やっとウルトラは親が子に語り継ぐお話になったのかと思うと感慨深いものが。


ビデオや本をみせなくても、ストーリーだけで語り継いでいける作品。
それで興味をもって自分で映像を見たいと思うような作品。


現在放送している作品も、そんな作品になりますように。
ええ、もちろん私は響鬼さんを語り継ぎますとも。
5年たっても、10年たっても、20年たっても、ずーーーーっと♪