どうしても、どうしても……

このブログのプロフィールのところには私は出身校も実名で書いているし、経歴も結構詳しく書いているから、既知の知人友人が仮にｺｺを読んだとしたら、私が誰なのか検討がつくかもしれない、あるいはこのブログをお読みになって不快になった方が(以下同文)なことは承知の上で書きますが……

椋鳩十先生が生誕100年ということで、MBCは以前から椋作品の放送化に取り組んでいますが今回NHKもやりましたね。素直な？私は、「NHKってMBCをパクってる？」と思いましたが……
まあ、それはともかく、ちょうど私が小学生のころ、椋先生が県立図書館の館長をなさっていたころで、「親と子の20分読書活動」を積極的に展開されていて、その影響で椋先生の本は母がよく買ってくれていました。
鹿児島女子短大時代に一度だけ椋先生がお越しになって１コマだけ講義をしてくださったことがありますすが、とても貴重な体験だったと思います。「本物」「生」「ライブ」に弱い私なの(笑)
女子短時代は２年の後期になってやっと児童文学を受講しました。同級生のたいていは１年の前期にとってるのですが、なんとなく一緒になりたくなかった(笑)頑固なＯ型なので(笑)
私は小学生のころは「ピンポンパンのお姉さん」になりたいと思っていて、その影響でキッズ番組をよくみていたし、童謡や童話にすごく興味がありました。そんな私を同級生たちは「幼稚」とか「精神年齢５歳」とか言っていたものです。そんなひとたちがイキナリ「児童文学」ねえ？などとちょっとね、どーしてもイヤでした。おまけに短大の講義って一年のうちにとにかくいっぱい単位とっちゃえってヒトばかりで大して児童系に興味がなくても開設されている講義をとってるだけのヒトもかなりいて、だから一緒にされたくないという気持ちだったかな(^^;)。

で、やっと受講した児童文学ですが……
まあ、椋鳩十先生の作品中心の講義でした。
先生はたかしよいちさん。この先生も、児童文学者としては著名なかただと思います。
たぶん椋文学研究の第一人者だと思います。
講義は面白かったです。とても参考になりました。

でも、でも、どうしても、たかし先生についてはいまひとつリスペクトの対象ではないんだよな。
私が鹿女子短に入学した年、大学院を出られたばかりの若い講師の先生が多く赴任していらして、すごく熱意を感じて国語学国文学・教育学にとても興味をもって勉強することができて、その意味ではまだ20代の先生方ばかりでしたが、今でも尊敬しています。この先生方との出会いがなければ知的な好奇心を刺激された、という経験は得られなかったんじゃないかと思います。
資格・免許は規定の単位をとれば誰でもとれるものばかり。それだけでなくて、免許証や認定証では測れないものを得た充足感、これは義務教育や高校の授業ではなかったなあ……（^ｖ^;）
で、たかし先生にはベテランの素晴らしい先生なんですが、それを感じませんでした……。すみません……。

決定打になったのは、講義中のたかし先生の言葉。
「仮面ライダー、あれはダメですね、切ったはったの世界はとても私は理解できません、あんなのはよくありません」
……ご本人は「死神博士」と言われていたのに(外見から)よくいうよ、と思ったものですが(^^;)

先生、仮面ﾗｲﾀﾞｰの上っ面だけみないでよ〜！先生は仮面ﾗｲﾀﾞｰを全部見てそんなことおっしゃってるんですか？
……って反論したい気持ちでしたよ、いえ、いまでもそうですが……
それに仮面ﾗｲﾀﾞｰだけでなく、特撮全般についてもっと知っていただきたかった。
椋先生の作品を評価するのにﾗｲﾀﾞｰをけなすことないじゃないですか……

平山Ｐは「ﾗｲﾀﾞｰは、戦隊は、なんといっても娯楽作品です。かっこいいアクションを見てこどもたちに爽快感を味わってほしい、そして、ちょっぴりでもいい、悪を憎む気持ちがそだってくれたら」とおっしゃってました。
ライダーってそれでいいじゃない？
それでもたかし先生がご不満なら「ノンマルトの使者」や「怪獣使いと少年」あたりをぜひ見てほしい。それでも特撮についてご批判があるならいくらでも伺いますよ、ええ(なんてエラそうな…ラ(笑))

ま、そんな感じで何も知らないクラスメイトはあえなく洗脳されちゃうし、当時も当然特ヲタだった私は肩身の狭い思いをしましたとも。
ああ、でもそんなクラスメイトも今はりっぱな母となりもしかしたら特撮イケメンにミーハーしているのかなあ……(笑)

年末、ＮＨＫが椋鳩十の特番をしてまして、今それを再放送してるんですけど、たかし先生が出演されているので思いだしちゃったよ(^^;)大晦日にこんな再放送するなよ〜(爆)

こんな文句言ってる私はやっぱり特撮がすきなんだなあとしみじみ思う年の暮れでしたとさ。