金剛屑石

アマチュアシンガー・ライター・絵本パフォーマー「金色の女将」の徒然なブログ。絵本についてはこちらに特化したブログあり。http://blog.livedoor.jp/sophia727/

「テレビ主題歌で笑え!」


ちょっとお片づけをしていたら「テレビ主題歌で笑え!」という本がでてきた。
現在は崩壊同様の某サークルの発起人の某さんが非常にお気に入り。
ご自分が出した個人誌でもこれをとりあげて絶賛していたっけ。
実は私も本屋でちょっとパラパラと立ち読みして興味深かったので買ったのですが……
読んでいて不快感だけが残り、どうして某さんはこんなのを絶賛するんだろうと思う。
文体に近いモノを感じることは感じるから、彼の相性には合ったんでしょうね。
私はイヤだけど。
ハッキリ言いましょう、この著者は


ア ニ ソ ン に 愛 が な い 


しかも
上 っ 面 だ け し か み て い な い


作詞について言及しているかと思えば阿久悠先生のものにしかつっこめてない。
あまたあるアニソンの中で、阿久悠先生の歌詞なんて大した数ではない。
アニソンファンなら、たとえば東映・石森プロ関係なら
石森先生、謎の八手三郎さんとか、それ以外でも保富庚午先生、山川敬介先生がほとんどを占めていると思うんですよ。
それを一言もいわずに
たとえば阿久悠先生のヤマトなら「作詞の阿久悠は、〜〜で、○○で、さすが阿久悠といったところ」みたいな書き方をしているのに他は
「しかも歌詞は○○で〜〜ときたもんだ」などと作詞家はスルー。
いっとくけど、アニソンファンとして上記の4人の先生方についてナニもいわないというのは素人と同じよ?(ナニを持って素人というのかは不明ですが(^^;))
一般的な有名どころの阿久先生だけに目がいってるのよこのヒト。
たとえば保富先生がアニソンにどれだけ貢献したかなんてことも全然知らないはず。
ミッチの恩師であることとかも。それを知っていたらとてもかけないようなことばかり書いてる。
それに、年代もうろ覚えっぽい。
著者の生まれた年から、執筆当時の年齢を計算すると
「これを見ていたのは小学生のころだが」とかウソいうなって。
テキトーな知識で本にするのはやめてよね。


まあ、貴重な歌詞が載っている点だけが唯一の長所で、それ以外は素人のネタ本以下です。
これに書いてあることを真に受けて、素人があちこちで付け焼き刃のネタを吹聴されるなんて想像しただけでも不愉快だわ。しかも本のタイトルの通りこれをネタに「笑う」んでしょ?
これほどむかつくことはない。


じゃあどうして捨てないでいるかというと
アイフル大作戦」の主題歌の歌詞が載ってるからです(^^;)
この本はホントに歌詞だけで、コードもナニものってないんですが、貴重です。
この「アイフル大作戦」はTBS土曜夜9時の枠で、前作が「キイハンター」、後番が「バーディ大作戦」「Gメン75」と続く人気番組枠。
小川真由美さん扮する探偵学校の校長がいろんな事件を解決していくというアクションコメディ系。
この探偵学校を卒業した生徒達を主人公にして「バーディ大作戦」と番組は続いて行くんですけど、「キイハンター」の主題歌「非情ののライセンス」、Gメンの「面影」はカラオケにあっても゛「アイフル」の主題歌で小川真由美さん自ら唄う「ビバ!アイフル」はないんですよね〜。
実は子供のころから好きでした、この歌。
歌詞はものすごい自意識過剰でちょっと強がりなど見せてるんですけど、当時私は小学校5年くらいでしたがこのころからこーゆー自意識過剰系の歌が好きだったんだなあ(笑)マセガキだったのね(笑)
その反動で今は精神年齢15歳ですが……_| ̄|○


そんなわけで、この一曲の歌詞のために捨てきれないでいるこの本。
曲は菊池先生なので、コード拾おうと思ったらできないことはない、1年くらいかけたら……(爆)
たぶんそこまで私はやらないと思うので、ひたすらカラオケに入ることを祈ろう(笑)