故郷は地球

脚本家の佐々木守先生が亡くなったことを知りました。
私の母よりお若いのに……

ウルトラマンの「故郷は地球」、ジャミラのお話をかいたのが佐々木先生だと知ったのはずっとあとです。
私としては「おくさまは18歳」などの30分ドラマのほうでお名前をおみかけしたほうが多かったような気がします。

そして一番意識したのは「シルバー仮面」だったと思う。
小学校３年のときだったと思うけど、なんだかもの悲しい雰囲気があって、たまたま「佐々木守」というお名前を見たんですけど、それよりももう少し大きくなって
レコードや楽譜を集めだしたときに、この「シルバー仮面」の主題歌の作詞が佐々木先生で、そのタイトルが
「故郷は地球」というコトを知りました。

ジャミラのお話のサブタイトルといい、この「シルバー仮面」の主題歌のタイトルといい、
「故郷は地球」って、佐々木先生の信条のようなものだったんじゃないだろうかって思います。

石ノ森先生のお考えと少し似ていると思うのだけど、
「人種、国境などがあるのがおかしい、すべての争いはそこから」とどこかで読んだ記憶があります。
現実はこの世界は境界だらけなんだけど、「故郷は地球」って意識しないと気づかない言葉だと思う。

実は日曜日のお茶会で「故郷は地球」を歌おうかな？って一瞬思ったんだけど、知らない人が多そうだからやめたんだけど、、歌ってたらよかったな。

「故郷は地球」の歌詞の中で一番すきなのは

「遠い宇宙の果てをみる　だけどぼくらの　故郷は地球」

ってところ。作曲は猪股公章先生で、とってもメロディアスで、ヒーローアクションものなんだけど、なんだか哀愁があってちょっと悲壮感もある……
猪股先生といえば、歌謡曲の作曲家というイメージが強いけど、子どもたちのためにも曲をつくってくださって、すごく嬉しいです。先生が作られたたくさんのヒット歌謡曲とひけをとらない名曲だと思います。
猪股先生、ようこそこの曲をつくって下さったって思います。
思えば、猪股先生も何年も前に亡くなられてしまった。
だんだん寂しくなってきます……

なので、今、ＣＤひっぱりだして聞いてます。
「故郷は地球」

佐々木守先生、どうぞ安らかに……
先生の作品を見られて幸せな子ども時代だったと思っています。