金剛屑石

アマチュアシンガー・ライター・絵本パフォーマー「金色の女将」の徒然なブログ。絵本についてはこちらに特化したブログあり。http://blog.livedoor.jp/sophia727/

大山のぶ代さんin「ようこそ先輩」


今日は大山のぶ代さんでした。
まず最初の感想は
「いいなあ、この子たち。大山のぶ代さんに授業してもらえるなんて」
おおよその内容は、ロールプレイングで相手の心を動かすというものです。
大山さんは声優養成所など講師もなさっているので、そこで声優志望の若い人たちが授業料を払って教えてもらうことをたとえ3日間(「ようこそ先輩」はそうだと思うんだけど今回はちょっと見た感じ不明。2日間かもしれない)でも義務教育で勉強できるなんてホントにうらやましかった。


でもみてるうちに今の子どもたちのことが少し心配になった。
本当に人の心の痛みがわからなく育ってるのではないか、と思う。


導入での「おばさんになりきって二人一組でのスキット」もだけど、普段お母さんたちの会話などきいていたらできそうなものなんだけど、今は子どもたちは子どもたちの世界で大人とは切り離されているのかなあ。


で、本題の「世界偉人サミット」
クラスメートが自分で感じてる欠点や悩みを、自分が尊敬する偉人になりきって「励まし、なぐさめてあげる」というもの。
最初に「どうやってはげますか」という課題に対して子どもたちの書いた文章は通り一遍のもので、「こんなこといわれても」という印象をこの素人な私でも思いました。
悩みに対して「共感」してあげることがないんだな。
大山さんもそれは心配していらしたようで
「今の子どもたちってここだけでなく、どこでもそうなのかしら……」と
おっしゃっていたことが親としての私の心の中に重く響きます。


で、その原稿(笑)を書き直してサミット開催♪
子どもたちは子どもたちなりに相手の弱さに共感しようと努力したあとが良くわかる。
一番感動した子の言葉があったんだけどなあ、感動したことだけ覚えてて肝心のせりふを忘れちゃった(^v^;)明日の再放送見られたらいいけど……


この、大山さんがなさった授業、一般の学校でも取り入れてみるといいと思う。
教師ができたらいちばんいいけどできない先生もいるかもしれないので専門家を招いてもいいし。
本来子どもたちは素でぶつかりあってこそ人間関係を築いていくものだと思うんだけど、その「素」を今の子どもたちはなかなか出せないんじゃないだろうか。
自分以外のキャラクターになりきって、自分の言いたいことをキャラに託して、そして相手の気持ちをくみとって「話し方」のお稽古をするのはとてもいいことだと思う。
ロールプレイってそうやって自分以外のキャラであるはずなのにふとしたセリフで相手の心を動かすんだし、それが自分の実になっていくものだと思うのよね。


大山さんは「これはロールプレイと言って……」と一言もおっしゃってない。演劇論とか心理学の難しいことには全く触れずに実演中心でした。
でもそれがよかった。


相手の話を聞く、相手に共感する、相手の言いたいことを理解してあげる、そして自分の気持ちを伝える……


はっきりいって大人でもむずかしいこと。
ぶっちゃけ、あたしもできねーよ(爆)
でも、子どものころからこういう訓練をすることは必ず身につくと思う。
いじめなんかもなくなるんじゃないかと思う。


まずは我が子から。
普段から自分の子どもの話をしっかり聞く親だと思ってるけど、改めて深く意識できました。
いつもは見逃すんですけど、今日は見られてよかったです。